「むちうち」には、様々な種類があります!!!
2020年05月24日
皆さん、こんにちは!小松島坂口鍼灸整骨院の須原です。
本日は、交通事故による後遺症として有名な、「むちうち」の種類について、ご紹介していきます。
一口に、むちうちと言っても、その種類は大きく分けると、
1「頸椎捻挫型」
2「根症状型」
3「バレ・リーウー型(頸部交感神経型)」
4「混合型」
5「脊髄症状型」
の5種類に分けられます。
本日は、その種類を簡単にですが、1つずつ、ご紹介していきます。
最初は、頸椎捻挫型について。
捻挫型は、むちうち損傷の軽度なもので、
むちうち全体の80%を占めるものになります。
症状は寝違えの症状に似ており、むちうちの方の多くが該当する種類になります。
時に、前腕や手の中指~小指にかけて感覚障害がみられることもあり、
通常は3週間ほどで症状が軽くなってきますが、感覚障害などが起こっていると、数カ月症状が続くこともあります。
基本的には、手術をしない保存療法で温熱療法や手技などを用いることが多いです。
次に、根症状型について。
根と言うのは、椎間孔を通る神経の根っこの部分を指します。
交通事故により、首の前後動作が強制されると、
椎間孔が狭くなり、そこを通る神経根が圧迫されることにより、
痛みや動きにくさはもちろん、頭部から上肢にかけて痺れなどの神経症状が発生します。
根症状型は、入院療法が基本的です。
次に、バレ・リーウー型について。
この型の発生原因は、
むちうち損傷により、首から出ている交感神経が緊張します。
交感神経の枝である椎骨動脈神経が緊張します。
すると、椎骨動脈が痙攣を起こし、
めまい・耳鳴り・視力障害・感覚障害などの症状が発生します。
こちらも、基本的に入院療法になります。
次に、混合型について。
これは、根症状型+バレ・リーウー型の症状がみられる型で、
完治するまで長期間必要になります。
最後に、脊髄症状型について。
この型は、一番危険な型になります。
頸椎の脱臼骨折を合併した場合や、頸椎症、後縦靭帯骨化症などを伴う場合に発生することがあります。
症状は、下肢よりも上肢に強く現れ、
首の上にある脊髄が障害されると、呼吸に関わる神経が障害されるので、
呼吸困難になり、最悪の場合、死の転帰をとることもあります。
これももちろん、入院療法になります。
本日は、むちうちの種類についてご紹介してきました。
当院では、むちうちの患者様に対して施術も行っております。
交通事故に遭われて、上記の症状に覚えがある方は、是非一度、当院にご相談ください。